稀勢の里引退について

昇進してから丸2年

2019年1月場所で昇進してからちょうど2年が経ちます。2年前、僕は福岡に住んでいました。その当時は、毎日ハラハラしながら勝つことを祈るようにみていました。直前の2016年九州場所は現地に観に行き応援しており、これまで以上に思い入れがあったわけです。

 

続く2017年3月場所千秋楽は、福岡のニトリの駐車場で見ていました。大怪我をしての強行出場を車内で見ていました。優勝が決まり、思わず涙が出てしまいました。久々の日本人横綱の誕生もありますが、ここ最近の昇進に比べて甘い基準だったこともあり、周囲に認められる状況を作り出せたことは、この上ない喜びでした。

 

長期低迷

その後の結果を見ると、残念ながら左胸の怪我が選手生命の命取りとなってしまっています。2019年1月場所で、丸2年。この一年は稀勢の里の存在感がなく、記憶がないくらいあっという間に終わりました。逆に稀勢の里にとってはとても長い1年だったと思います。

 

稀勢の里の「心」で初日からの2連敗は、もう復活は無理だと言わざるを得ません。もうこれ以上辛い環境で相撲を取る必要はないのではないかと思います。強烈なストレスから解放されて早く、後進の指導の立場に移って欲しいと思います。